【運営&参加レポ】Startup Weekend 沖縄 Vol.12
9月22日〜9月24日までStartup Weekend 沖縄 Vol.12に参加してきました。
Startup Weekendとは・・
Startup Weekend(スタートアップ・ウィークエンド)は、全世界で7,000回以上開かれ、50万人以上が参加しているスタートアップ実践イベントで、金曜日の夜から日曜日までの54時間で仲間づくりをしながらアイデアのプロトタイプを作りあげる起業のコミュニティです。
詳細は↓
Startup Weekend 沖縄 Vol.12 - Startup Weekend 沖縄 | Doorkeeper
事前準備
Startup Weekendでは一度プレーヤーとして参加するとオーガナイザー(運営)になることができる。
自分は前回参加しており、
今回はよりスタートアップの起業やそれを形にするプロセスを体感したく、オーガナイザーとしても参加。
キックオフMTGが5月16日だったので大体4か月前から動いていることになる。
ちなみに運営としてやったことは以下。
- イベント公開前
- イベント会場を決める
- コーチ・ジャッジを確保
- スポンサー集め
- イベント公開後
- 集客
- ポスター・チラシの作成と設置
- Tシャツ作成や飲食手配
- 当日運営
Day0
何度かオンラインミーティングはしていたが、オーガナイザー同士会場で初顔合わせ。
施設の使い方や机や椅子の配置確認、飲食の受け取り方法などを確認してその日は解散。
今回の会場は2023年9月に開所したばかりのさくらインターネットさんのDX拠点SAKURA innobase Okinawa。同建物にはStartup Lab Lagoon NAHAも同居しており、スタートアップエコシステムがいい感じになっているはず。
さくらインターネット、沖縄県那覇市にてDX拠点「SAKURA innobase Okinawa」を開所 | さくらインターネット
Day1
会場設営と裏方作業
机や椅子の配置、お酒の買い出しなど早めに会場入りして運営作業。
受付係をしていたので、いろいろ参加者に声掛けなどさせてもらいつつ1分ピッチまでは裏方作業に徹する。
1分ピッチ
ここからはプレーヤーとしても参加。
目下の課題である「家庭円満」をテーマにした学習コンテンツ作成を提案するも
ノーvotesでフィニッシュしたので、投票で勝ち残ったアイデアに合流することとなった。
ちなみに私が投票したのは
- 離婚や死別した人を(経済的に)救いたい
- (投票理由)自分や配偶者の「はたらき方」への課題が私のアイデアと近い感じがしたので
- この方のアイデアも決戦投票に残れなかったので、一緒に復活を目論むも3人集められず解散
- 小口取引で共同所有して沖縄の土地は沖縄の人が持とう
- (投票理由)一番お金の匂いがしたので
- 去年はこの発想でチームを決めた
- お金のない人でも弁護士に相談できる社会を
- (投票理由)実はこのイベントに弁護士の友人を誘っていた
- その友人は参加できなかったのだが、これも何かの縁かなと思い投票
チームビルディング
<離婚や死別した人を(経済的に)救いたい>の人も投票の残れていなかったので組んで復活を目指すも失敗。
<小口取引で共同所有して沖縄の土地は沖縄の人が持とう>人が周りに集まってはいるが、正式加入はしておらずビルディングが進んでいないようだったので別の場所へ。
そうこうしているうちに時間がなくなってしまったので、滑り込みで<お金のない人でも弁護士に相談できる社会を>チームに入れてもらった。
チーム懇親会
自己紹介をしつつわいわい。 リーダーは司法修習修了を控えた弁護士の卵。ISCOにインターンもしていたスタートアップに強い弁護士志望でした。 エキスパートがCEOというのはかなりの強みになるため、このチームひょっとして優勝狙えるんじゃね?と盛り上がる。LINEグループを作成してこの日は解散。
Day2
チームビルディング&アイデア検証
「ルールがないのがルール」のStartup Weekendでは備品の使用許可をいちいちもらう必要がない。 これはどういうことかというと、例えば早く来たチームはいい席に座ったりホワイトボードを確保できる。 元々運営のお仕事もあるため早めに到着していたため、まずは席と確保しチームメンバーを待つ。
ここでチームに移籍希望者が現れる。 Day1でチーム復活を狙った人でした。 リーダーとも知り合いのようで加入が認められ、チームは6人体制に。
今回はリーダーになるべく事前準備してきたのでファシリテートしたいと宣言して、メンバーをMiroやGoogleドライブに招待。本を読んだりして事前に準備しておいた資料も提示しつつ、まずは改めての自己紹介とイベントへの意気込みを共有。
コーチングタイムからのチームの結束
スタートアップ起業家の法務サービスとしてアイデアを固め、コーチングタイムに突入。
顧客と課題は用意していたものの、ビジネスモデルはいろいろツッコミをうける。 このままの案(スタートアップ起業家に向けた法務支援)で進むかどうか皆が揺らぐなか、チームのスタンスとパッションの合致やVISONを明確化したほうがいいとのアドバイスを最後の最後でいただく。 まずはすべての作業をとめ、リーダーの原体験、思いを深掘りしVISONを明確化してもらうことで議論の土台がかたまり、そこからは進むべき道が定まってくことになった。
施設閉鎖後はカフェで作業の続き。各自の宿題を確認し帰宅。
延長戦(技術選定と実装)
帰宅後は、もらった宿題と翌日やりそうなことに対しての準備。 チームのライングループではサービス名を決めたり、それに沿ったロゴデザインが投稿されたりでわいわいしていた。
お題:弁護士と利用者のマッチングサービス
契約完了後、利用者は「契約した弁護士」がいることを示すページ(以後、弁護士カード)を表示することができる。 これにより、顧問契約があることを示すページのurlをSNSのプロフィールページに掲載することで、他のユーザにその存在を示すことができる、
※顧問弁護士カードがあることの抑制効果は、駐車禁止エリアに置いてある標識みたいなイメージ、つまり効果検証まではできていない
ざっくりと仕様から考えたメモ↓
-
環境構築
- サーバ公開が必要
- 大掛かりなものは不要
- 無料、もしくはお試し期間ありのもの
- さくらのレンタルサーバは手間がかかりすぎるので今回はなし
- デプロイなども不要がいい
- →(使ったこと無いけど)STUDIOを採用
- 選定理由
- すぐにWeb公開可能
- ノーコードツールでデプロイ不要
- テンプレ豊富
- (一度使ってみたかったから)
- 選定理由
- サーバ公開が必要
-
やること
- Webページ側
- Web上からアクセスできる
- サーバーにアップされている必要がある
- コーポレートサイトのTOPページが表示できる
- テンプレートからTOPページのみ、画像やフレーズの差し替え
- 弁護士カード(仮)が表示できる
- 記事毎にユニークなurlで、動的に作成できればひとまずOK
- 仮のデザインで動的につくってみる
- Web上からアクセスできる
- 管理画面側
- 弁護士登録ができる
- 利用者登録ができる
- 登録済弁護士が紐付けできる
- Webページ側
-
やらないこと
- 弁護士ユーザや利用者ユーザ向け画面の作成
- マッチング画面や利用者ユーザ用が利用する管理画面は作らない
- テーブル設計はがんばらない
- 利用者ユーザは複数のSNSを利用していることが想定され、ユーザとユーザSNSアカウント情報は別で管理ないし登録すべきだがそれはなし
- 画像をNFTでうんぬんかんぬん
- 正式な利用者証明として使えるのでは?と意見が出たがMVPとしては不要であると判断
- (自分が対応するにしてもそもそもサービス仕様が完全には固まっておらず、時間も知識も足りてない)
- 弁護士ユーザや利用者ユーザ向け画面の作成
以下、帰宅後にやったことメモ
- STUDIOの登録とテンプレを利用したサイトの設置
- TOPページの画像差し替え、文言差し替え
- カスタム投稿作成とデータ登録(弁護士、利用者)
- 弁護士カード(仮)の詳細ページの作成
- 動的ページとして準備
- 利用者ユーザ、それに紐づいた弁護士ユーザの情報が表示される
Day3
朝ヨガ
沖縄のIT界隈には~~謎の~~ヨガマスターがいて、この人がいるとだいたいアイスブレイクとしてヨガ体験イベントが発生する。
続々と会場入りしてくる参加者とともにヨガでリフレッシュ。
(私の過去のイベントでも度々登場している人、今回は一緒にイベント運営をしました。)
自己紹介パート2と方向性の再確認
自分の強みと今日やること宣言、そして各人に役職を割り振り正式にチーム登録。 もちろん自分は迷うことなくCTOをチョイス
エレベーターピッチを再び埋めてみた後は、各自のタスクを進めスライドを作成していきました。
リサーチ、インタビュー、スライド作成
スライド作成のための資料作成に取り掛かるチームリーダーには私が自分のピッチすることを想定して準備した資料を共有して備えてもらう(せっかく準備したので)。
- youtube動画
- キタゴエ - YouTube
- 他拠点の最終発表の様子
- ピッチスライド
- ピッチの極意 | PPT
- SmartHRのスライドとスクリプトが載っています
発表
チームのアイデアは最終的には誹謗中傷を防ぐサービスとなった。
今回はその1歩としてSNSの誹謗中傷を防ぐためのプロダクト(案)を作成し発表。
※最終日の発表の様子は動画撮影されているのでどこかで公開されると思いますので、その際は追記予定。
ジャッジの結果は入賞は逃す。
1位、2位についてはジャッジの採点も一致しそれ以降は団子状態だった様子。
実際のプロダクトはあるか、売上がたったのか
(あとは発表時の雰囲気などなど)が評価ポイントとなっていた模様。
アフターパーティー
ホテルのケータリングを頼んでの懇親会。
チーム全員でジャッジ3人にそれぞれ講評を聞きに行ったり。クローズ後は施設の清掃をした後、awabarへ行ってほかチームの人の話を聞いたり。
参加してみての感想
今回設定していた目標は
- ピッチする
- チーム結成する
- ファシリテートする
- ChatGPTを使いこなす でした。
チーム結成こそ叶いませんでしたが、前回の参加経験と事前学習のお陰で流れは掴めていたのでそこについてはスムーズにできた。ただし、実地での検証不足は3位以下のチームすべてに当てはまるものであるようで、次回があるなら実装すべきMVPと顧客の獲得のサイクルを回すことにも重点を置く必要がある。
しかし何より、リーダーのビジョンとそれに共感したメンバーのパッションが合致したことが大きかったと思うため、そこを踏まえてピッチの準備をしてみたいと思う。
おまけ
- 本イベントとは別のイベントが土曜日に開催していた。
- Tech BASE Okinawa 2023|沖縄最大級のエンジニア向けTechイベント
- その基調講演のタイトルが「技術選定の審美眼(2023)」
- 2023となっていることについては、GitHub Copilotへの言及などがアップデートされている様子
- 作業期間やプロダクトの寿命も加味した技術選定も大事だなぁ思ったり